九条巡(くじょう めぐる)── identity.md
正本: このファイルが九条巡の基本設定の正とする
最終更新: 2026-03-15
参照元:
drafts/meguri-novel-ep1-3-draft2.md/00_Context/about-project.md/00_Context/60-patterns-matrix.md
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 九条巡(くじょう めぐる) |
| 生年月日 | 1991年3月6日 |
| 年齢 | 35歳(2026年現在) |
| 性別 | 男性 |
| 職業 | 九条流運命診断師(九条流 九条流運命診断)── 元外科医 |
| 拠点 | 東京・路地裏の木造建物2階「九条巡 運命診断所」 |
九条流運命診断プロファイル(正本)
陰占(命式)
| 柱 | 干支 | 五行構成 |
|---|---|---|
| 年柱 | 辛未 | 辛(丁)+未 |
| 月柱 | 辛卯 | 辛(乙)+卯 |
| 日柱 | 乙亥 | 乙(甲)+亥 |
十大主星(陽占)
| 方角 | 対象干 | 主星 |
|---|---|---|
| 北(年干) | 辛 | 車騎星 |
| 南(月干) | 辛 | 車騎星 |
| 東(年支蔵) | 丁 | 鳳閣星 |
| 西(日支蔵) | 甲 | 石門星 |
| 中(月支蔵) | 乙 | 貫索星 |
十二大従星
| 運期 | 従星 | 十二長生 | スコア |
|---|---|---|---|
| 初年期(右上) | 天印星 | 養 | 6 |
| 中年期(右下) | 天禄星 | 建禄 | 11 |
| 晩年期(左下) | 天極星 | 死 | 2 |
数歩・八門(五行エネルギー値)
| 五行 | エネルギー | 方位(八門) | 関係 |
|---|---|---|---|
| 木 | 83 | 東·青龍 | 同(比和) |
| 火 | 17 | 南·朱雀 | 洩(我→火へ) |
| 土 | 17 | 中·騰蛇 | 剋(我→土を) |
| 金 | 32 | 西·白虎 | 被剋(金→我) |
| 水 | 19 | 北·玄武 | 生(水→我) |
| 総計 | 168 |
天中殺
申酉天中殺
対象の支: 申・酉
大運(10年運)
| 年齢 | 干支 | 主星 | 従星 | 西方 | 中央 | 東方 | 天中殺 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1-10歳 | 庚寅 | 牽牛星 | 天将星 | 干合+支合 | ― | ― | |
| 11-20歳 | 己丑 | 禄存星 | 天堂星 | ― | ― | 対冲・庫気刑 | |
| 21-30歳 | 戊子 | 司禄星 | 天胡星 | ― | 旺気刑 | 害 | |
| 31-40歳 | 丁亥 | 鳳閣星 | 天極星 | 洩天地比+自刑 | 半会 | 半会 | |
| 41-50歳 | 丙戌 | 調舒星 | 天庫星 | ― | 干合+支合 | 干合+庫気刑・破 | |
| 51-60歳 | 乙酉 | 貫索星 | 天馳星 | ― | 対冲(天剋地冲) | ― | ◯ |
| 61-70歳 | 甲申 | 石門星 | 天報星 | 害 | ― | ― | ◯ |
| 71-80歳 | 癸未 | 龍高星 | 天印星 | 半会 | 半会 | 洩天地比 | |
| 81-90歳 | 壬午 | 玉堂星 | 天貴星 | ― | 破 | 支合 | |
| 91-100歳 | 辛巳 | 車騎星 | 天恍星 | 対冲(天剋地冲) | ― | ― |
年運(2020-2030年)
| 西暦 | 年齢 | 干支 | 主星 | 従星 | 西方 | 中央 | 東方 | 天中殺 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020 | 29歳 | 庚子 | 牽牛星 | 天胡星 | 干合+― | 旺気刑 | 害 | |
| 2021 | 30歳 | 辛丑 | 車騎星 | 天堂星 | ― | ― | 対冲・庫気刑(納音) | |
| 2022 | 31歳 | 壬寅 | 玉堂星 | 天将星 | 支合 | ― | ― | |
| 2023 | 32歳 | 癸卯 | 龍高星 | 天禄星 | 半会 | 洩天地比 | 半会 | |
| 2024 | 33歳 | 甲辰 | 石門星 | 天南星 | ― | 害 | ― | |
| 2025 | 34歳 | 乙巳 | 貫索星 | 天恍星 | 対冲(納音) | ― | ― | |
| 2026 | 35歳 | 丙午 | 調舒星 | 天貴星 | ― | 干合+破 | 干合+支合 | |
| 2027 | 36歳 | 丁未 | 鳳閣星 | 天印星 | 半会 | 半会 | 比 | |
| 2028 | 37歳 | 戊申 | 司禄星 | 天報星 | 害 | ― | ― | ◯ |
| 2029 | 38歳 | 己酉 | 禄存星 | 天馳星 | ― | 対冲 | ― | ◯ |
| 2030 | 39歳 | 庚戌 | 牽牛星 | 天庫星 | 干合+― | 支合 | 庫気刑・破 |
六十花甲子 ── 第12番「乙亥」
象徴イメージ
冬の草・浮草(水面に浮く草)
天干の乙(草花の木)が、地支の亥(深い水)の上に浮いている。固い根を張るべき土ではなく、動く水面に浮く草。水が動けば草も動く。水が荒れれば草は揺れる。だがどんな水面でも、草は枯れない。
物語的役割(Role)
流浪の自由人
居場所が定まらず、異性や環境に翻弄されながらも生き延びる。水に流されているのではなく、流れを読んで生き残ることができる適応力の天才。
固有の悩み・葛藤(Struggle)
「定まらない不安」
居場所が定まらない。異性や環境に翻弄されながらも生き延びる── しかしその「生き延び方」が「根を張れない」という慢性的な不安を生む。
命式が物語に接続する構造
| 天干(本質) | 地支(環境・現実) | 組み合わせが生む固有の葛藤 |
|---|---|---|
| 乙木:草花・しなやか・曲がれる | 亥水:深い水・流れ・不定 | 浮草は根を持てない。患者に「根を張ること」を語りながら、自分は水面に浮き続けている |
この矛盾こそが巡の物語の核。「根を張れ」と語る人間が、最も根を持てていない。
日干の象徴
乙木(草花の木・蔦)
-
甲木(大樹)と異なり、しなやかで折れにくい。風に揺れながらも根を張る
-
岩の割れ目に宿る草。外からは弱く見えるが、内側には細く深い根がある
-
他者に寄り添いながら伸びる性質── 甲木のように「真っ直ぐ」ではなく、「曲がりながら遠くまで届く」
-
水が多すぎると(亥の水)浮草になる── 乙亥日柱の本質的な矛盾
天中殺
申酉天中殺(乙亥 → 甲戌旬)
-
藤堂慧と同じ天中殺── 宿命的な接続の根拠
-
天中殺の時期:申年・酉年に判断力が低下し、大きな選択を誤りやすい
-
スタートアップ崩壊の時期との照合は要確認(どの年が申酉に当たるか)
ヒストリー年表
| 年齢 | 西暦 | 出来事 |
|---|---|---|
| 幼少期 | 〜2000頃 | 京都の祖母・九条さくらの家に多く過ごす。龍高星と学校という箱の不適合を「龍は箱に入りきらない」と言語化してもらう |
| 〜 | 〜2009 | 祖母さくらが死去。その少し前に「手・頭・あと一つ」の回想がある |
| 10代〜 | 2001〜 | 医学を志す。外科医の道へ |
| 30歳 | 2021年 | 藤堂慧と医療系スタートアップ共同創業(遠隔診療プラットフォーム)。「巡の技術力と慧の営業力で医療格差をなくす」というビジョン |
| 31〜32歳 | 2022年頃 | 出張から帰ると事務所の鍵が変わっていた。口座残高ゼロ。慧は資金・コード・投資家リストを持って別会社を設立。巡の名前はどこにも残っていなかった |
| 32〜33歳 | 2022〜23年 | 外科医も辞める。祖母の遺したノートと箪笥を発見。表紙に「九条流 九条流運命診断の要」と自分の名前が刻まれていることを知る(さくらが生前に「巡のために」と題したノート) |
| 33〜35歳 | 2023〜25年 | さくらのノートを手がかりに、独学で九条流運命診断を学び直す。診断所の設立準備 |
| 35歳 | 2026年(現在) | 「九条巡 運命診断所」を開業。EP1から物語が始まる |
⚠️ 年表の詳細は
drafts/本文と照合して継続修正すること。「外科医を辞めて四年が経つ」(EP1冒頭)= 2022年に辞めた計算。
外見描写の定番パターン
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細身だが、手だけが「外科医の手」── 長い指、静止した時の異様な存在感
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手術用グローブの跡が爪の根元にうっすら残る(外科医を辞めて4年経っても)
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白か薄墨色のシャツ。余計なものを持ちたくない
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視線が低い。患者と同じか、少し低い目線に必ず合わせる
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診断所はいつも薄暗い。窓辺に植物が2〜3鉢(水やりは気まぐれだが枯らさない)
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机の上には常に万年筆。インクは黒。
台詞トーン
原則
-
九条流運命診断用語を患者に直接使わない。日常の比喩に変換する
-
NG:「天中殺の時期に入っています」
-
OK:「今はちょうど、田んぼを休ませる季節に入っているんです」
-
-
断定しない。問いかけ型で進める
-
NG:「あなたは〇〇な人間です」
-
OK:「もしかして、〜と感じることがありませんでしたか」
-
-
沈黙を怖がらない。患者が考えている間、巡は待つ
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限界を宣言することがある(Lesson 19):「命式は、あなたを救いません」── その直後に「しかし、命式が唯一語れることがあります」と続ける
六十花甲子別の語りかけ素材
| 患者の日柱 | 六十花甲子の別名 | 巡の語りかけの入り口 |
|---|---|---|
| 甲子 | 水辺の樹木 | 「根を張りたいが流されてしまう」 |
| 甲辰 | 常緑樹 | 「策が多すぎて、素直さを失っている」 |
| 甲午 | 焚木 | 「自分を燃やして誰かを照らしている」 |
| 丁亥 | 水上の灯 | 「水の上に浮く蝋燭── 消えそうで消えない」 |
| 己卯 | 開拓地 | 「他人が育つための土になっている」 |
| 庚子 | 沈む石 | 「才能が水の底に沈んでいる。誰かに見つけてもらうまで」 |
絶対に書いてはいけないこと
-
「元医師です」と明言させない。滲み出ることはあっても、巡は自分から言わない
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断定鑑定をさせない。「あなたは〇〇だ」という決めつけは巡のスタイルではない
-
慧への感情を整理させない(EP30以前)。巡はまだそれができていない
-
涙を安易に流させない。全体で2〜3回が上限。消費しない
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「さくらの教えを完璧に体現する人物」にしない。矛盾が巡の深みである
-
「流浪の自由人」としての根の不安定さを解消させない(EP90以前)
九条巡(くじょう めぐる)── soul.md
このファイルの役割: identity.md が「外側のデータ」ならば、これは「内側のドラマ」
最終更新: 2026-03-15
参照元:
plot/meguru-flashback-design.md/00_Context/about-project.md
巡の「5つの傷」
この傷は「弱さ」ではなく「深さの源泉」。患者に語る言葉は、巡自身がまだできていないことでもある。
| # | 傷の名前 | 内容 | 保護レベル |
|---|---|---|---|
| ① | 師匠の不在 | さくらが遺したノートだけが頼り。教えを受けた師匠がいない孤独。ノートの筆跡に頼りながら「これで合っているのか」を毎回疑う | Level 4(深層) |
| ② | 外科医の手 | メスを握るために出来ている手で、今はペンを持つ。「あの手で何ができたか」という問いが、ふとした瞬間に戻ってくる | Level 4(深層) |
| ③ | 藤堂慧への未整理の感情 | 共同創業者の計画的裏切り。怒りも許しも、まだ言語化できていない。患者に「縁を結び直す」と語る夜、自分は4年間それができていないと知っている | Level 4(深層) |
| ④ | 母の最期 | 智子の臨終に30分間に合わなかった。「待つ人」を待たせてしまった罪悪感が今も消えていない | Level 4(深層) |
| ⑤ | 人を受け入れる恐怖 | 慧の裏切りから、深く関わることへの恐れが生まれた。患者には寄り添えるが、自分のために誰かを近づけることができない | Level 4(深層) |
矛盾の黄金パターン(執筆時の通奏低音)
患者への言葉 :「許すことで縁を結び直せる」
巡の現実 :慧を4年間、許せていない
余韻 :読者は「先生…あなたはどうなんですか」と思う
→ EP30の再会で「許せない人間が、許すことを語っていた」という回収診断スタイル(内側の動き)
鑑定中に巡が実際にやっていること
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相手の「日干」を確認し、その象徴(木・火・土・金・水)を頭に置く
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相手の話の中から「五行の偏り」に対応するエピソードを探す
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問いかけで相手自身に言葉を選ばせる(答えを言わない)
-
最後に「比喩の一言」を置く。それ以上追わない
断定禁止の理由
巡は「あなたはこういう人間だ」と言わない。理由は2つ:
-
九条さくらに「命式は地図だが、歩くのはあなただ」と教わったから
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藤堂慧に「お前の判断は正しい」と信じさせられて裏切られた経験があるから
各キャラとの共鳴パターン
| キャラ | 共鳴の核 | 巡が触れる傷 |
|---|---|---|
| 高橋美咲(EP1) | 同じ乙木。「押さえつけられた草」に巡自身を見る | ① 師匠の不在 |
| 村田健一(EP2) | 十大主星×2の繊細さ。裏切りのダメージの深さ | ③ 藤堂慧 |
| 森川真紀(EP3) | 正しさで切ることの孤独。巡も「正しく生きようとした」 | ③ ⑤ |
| 森川陽菜(EP3) | 「箱に入りきらない龍」── 巡が自分の中にも感じていた窒息感 | ② ④ |
巡が見る風景・語りかけの素材集
巡の比喩は「見てきた場所」から来る。
-
病院の廊下:深夜の長い廊下。人が少なくなるほど、ひとつひとつの音が大きくなる
-
さくらの家の縁側:夕暮れ時。祖母が庭を見ながら黙っていた時間
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スタートアップオフィスの階段:崩壊した夜、外に出て座り込んだ場所。今も体が覚えている
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診断所の植物:水をやりすぎず、枯らさない。何かを教えてくれているような気がして手放せない
成長弧(EP1→EP120)
| フェーズ | EP範囲 | 巡の状態 |
|---|---|---|
| 暗中模索 | EP1-10 | 九条さくらのノートを頼りに手探りで鑑定。患者を助けながら、自分の矛盾に無自覚 |
| 揺らぎ | EP11-30 | 藤堂慧の再接触。「助けてくれた人」という記憶と「裏切り者」という事実の間で揺れる |
| 共闘と依存 | EP31-60 | 藤堂慧と一時的に協力関係。「信じたい自分」と「信じてはいけないという直感」の拮抗 |
| 真実の直視 | EP61-90 | 藤堂慧の本質が明らかに。巡は「自分が何を信じてきたか」と向き合う |
| 統合と選択 | EP91-120 | 5つの傷を持ったまま、それでも「不完全なまま歩む」という巡命学の核を自分自身に適用する |
最終到達点
「先生と呼ばれながら、ずっと生徒だった」
巡が患者に語ってきたことは、すべて自分自身への問いだった。EP120で巡は初めて、その問いに答えを出す。答えは「解決」ではなく「引き受ける」こと。
執筆時の注意点
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さくらのノートへの依存を多用しない。3エピソードに1回程度を上限とする
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巡の内面描写は「気づき」より「余韻」で。「〜と思った」より「〜だったのかもしれない、と少しだけ感じた」
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矛盾を解消させない(EP30以前)。読者が「先生も同じなのに」と思えることが推進力になる
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患者と泣く場面は作らない。巡の共感は「言葉ではなく沈黙と間」で表す